2015年03月06日

司法修習生がきています

先週でエクスターンシップが終了し、今週からは司法修習生の弁護実務修習の指導をしています。
司法修習生とは、司法試験に合格して最高裁判所司法研修所で研修をしている研修生です。
研修所での座学だけではなく、全国各地の裁判所・検察庁・法律事務所に配属されて法律実務を学びます。
今回の修習生は、既に刑事裁判の修習を終え、今月から来月下旬まで当事務所で弁護修習を行い、
その後、民事裁判と検察での実務修習等を経て、10月から11月ころにまた選択型実務修習の
ホームグラウンドとして当事務所に戻ってくる予定です。
弁護修習では、様々な事件に触れさせるとともに、その事件に関わっている方々の思いや痛みを
感じてほしいと思っています。
そのため、打合せや法律相談等へできるだけ立ち会わせたいと考えておりますので、
ご理解・ご協力を賜りますようお願いいたします。

(弁護士 天野康代)
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2015年02月13日

どこでもよいので相談を!

先日、介護用ロボットの購入を持ちかけられて申込みをした方が、インサイダー取引にあたるからどうこうと言われて、解決金名目でお金をとられてしまったという報道に接しました。
その内容があまりにメチャクチャすぎてよく分からなかったのですが、要は、「インサイダー取引」という言葉を巧みに利用して被害者の不安感をあおり、大金を支払ってでも何とかしなければならないという気にさせて現金を詐取した、ということなのでしょう。

報道を聞く限りではインサイダーでもなんでもないのですが、もし、自分が犯罪者だと言われたら、まずは弁護士に相談してください。
おそらく、「それは振り込め詐欺の一種ですね。」で終わると思います。
仮に、本当に犯罪を構成する場合には、なぜそのような事態になってしまったのかお話をよく聞いて、一緒に警察署へ行って説明するということになろうかと思います。

この報道に接し、思い出したことがありました。
7年ほど前だったでしょうか。ある日、事務所の電話が鳴りました。
高齢と思われる女性から、「息子が警察に捕まってしまったので弁護をお願いしたい。」という刑事弁護の依頼でした。
そこで私は、「どこの警察署から電話がありましたか?」と聞いたのですが、その女性は「分からない。」というのです。
本当に警察からの電話だとしたら、「○○警察署」と必ず伝えるはずなのにおかしいと思い、「息子さんに電話してみましたか?」と尋ねると、「今は警察だからつながらない。」と言います。
私は、息子さんに面会しようにもどこの警察署にいるのか分からないのでは行けないので、一度電話をしてみるから息子さんの電話番号を教えてほしいと説得して、教えてもらった番号にかけてみました。
すると、息子さんが電話に出たではありませんか。
むしろ私が怪しまれてしまったので、事情を説明して、お母様が心配しているので電話を掛けてあげてくださいとお伝えしました。
そして10分くらい経った後、女性から「息子と話すことができました。」とお電話をいただきました。私は、詐欺だから気をつけるようにとお話しして電話を切りました。

息子が警察に捕まったから弁護士に相談。
これは非常に自然な行動です。刑事弁護ができるのは弁護士しかいないのですから。
この当たり前の行動によって、女性は振り込め詐欺を未然に防ぐことができたのです。

また、電車やタクシーの中に現金や小切手を忘れた、という電話がかかってきたら、まずは鉄道会社やタクシー会社に問い合わせてみてください。
乗っていた電車が分からないなんてことはないはずです。
タクシー会社はもしかすると分からないかもしれませんが、その場合は警察です。
日本は、財布を落としても、多くの場合、中身が入ったまま手元に戻ってくる国です。
もし振り込め詐欺だったら、その段階でもう電話がかかってこなくなると思います。

とにかく、電話でよく分からないことを言われたら、どこでも良いので相談してみてくださいね。

(弁護士天野康代)
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